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藤原 建 作 「備前茶碗」
(商品No. 4805)
120,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放と緻密さを併せ持つ色褪せない名工 藤原 建先生の備前茶碗です。壺などの口に蓋のように被せて焼いた茶碗で、建先生らしい胡麻と緋襷の渋い景色が出ています。竹節高台に近い独特の厚みのある高台に、井戸茶碗を彷彿とさせる伸びやかで包み込むような碗形となっています。井戸茶碗のようなシンプルな造形に加えて、シンプルイズベストを地で行く胡麻と緋襷の景色は、建先生が備前焼に惚れ込んでいたことがよく分かる仕上がりとなっています。備前焼の持つプリミティブな魅力を、限界まで研ぎ澄ました職人技によってより洗練し磨き上げるという作陶理念は師金重陶陽先生に非常に良く似ています。釉薬を使用せず剥き出しの肌で勝負する野性的な備前焼であっても、口縁から高台の中に至るまで隅々に意識が張り巡らされており、土塊を見事な作品へと押し上げています。
■作品の概容
共箱(四方桟)
径14.3cm×径14.2cm×高さ8.3cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2017-11-07
■作者(藤原 建)について
藤原 建先生(1924〜1977年)は、1946年、叔父の藤原 啓先生のもとで陶芸を始められ、金重陶陽先生、金重素山先生にも師事されました。その後、鎌倉の北大路魯山人先生のもとで、食器の製作技術を学ばれ、1956年、独立して築窯されました。以後各種展覧会に連続入選をされています。1970年、近代的耐火レンガを使用して備前大窯を考案、築窯されました。1973年に県指定重要無形文化財保持者となりました。また勲五等瑞宝章を受章されました。次代を背負う備前の指導者として期待されていましたが、53才の若さでこの世を去られました。
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