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金重有邦 作 「伊部酒呑」
(商品No. 6783)
55,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作伊部酒呑です。
令和4年11月に窯出しされたばかりの最新作です。
新たに設計した耐火煉瓦を使用しない土だけの穴窯「つちがま」を使用し、
金重の焼き方と特異な穴窯とが融合した作品となっています。
全体的な土味や緋色などを見ているとこれまでの田土を使用した金重一門の特徴の中に、
ところどころに古備前のような冷え枯れ、焼き抜かれたような景色も混じっており、
作品全体のスケールが一歩先へと進んでいったように思います。
正面の抜けや見込み高台内では極上の田土を使用した味わい深い緋色が出ており、
更に質感は極上の丸みを纏っていることで色だけでなく使用感も金重系と古備前の折衷となっています。
灰被り窯変自体の色合いや質感も有邦先生らしい質の高さとなっており、
美しい鼠色の肌が非常に丁寧な手入れと相まって、いつまでも酒で磨きたくなる極上の肌をなっています。
あまりにも柔らかで指を優しく撫でてくれるその質感は、
目を閉じて触ると灰被り窯変と分かる人は少ないのではないでしょうか。
口縁部は薄手で絞り込むように作られ、腰から高台にかけてはやや肉厚という、
まさしく素山イズムな造形バランスは、茶碗レベルに造り込まれており抜群の持ち心地となっています。■作品の概容
共箱後日(恐れ入りますが発送までしばらくお時間がかかります。)
径6.2cm×6.2cm×高さ4.8cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-11-22
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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