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金重有邦 作 「伊部酒呑」
(商品No. 6799)
38,500 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作伊部酒呑です。
令和4年11月に窯出しされたばかりの最新作です。
新たに設計した耐火煉瓦を使用しない土だけの穴窯「つちがま」を使用し、
金重の焼き方と特異な穴窯とが融合した作品となっています。
全体的な土味を見ているとこれまでの田土系統の備前焼の特性を受け継いでおりますが、
これまでになかった無駄を削ぎ落としていく土窯の焼成がそこに加わることで、
備前の持つ所謂「味」と呼ばれる魅力を尖りに尖らせたような作品になっています。
備前焼という一つの焼き物の中にも大なり小なりの流行があり、
焼成としてそれをまとう事で備前焼の持つ本質に蓋がされてしまうことがありました。
しかし本作は耐火レンガを使用しない土だけの窯の中で、
更に匣鉢に入れて藁を添えて炎に触れぬよう焼成され、
備前焼の本質を深く描き出すような作品に仕上がっています。
備前土という最高の粘土を使って水溶液をいかに口に運ぶか、のみに焦点を絞って考えられており、
酒の味に変化を加えず、それでいて土ものの楽しさはたっぷりと味わえるよう設計されています。
窯変にこだわり造形にこだわり格にこだわって悩み苦しみ生きてきた陶芸家が、
金重素山先生の息子から金重有邦先生になり、今また伊部の陶工となって作り出した酒呑です。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.0cm×6.0cm×高さ4.7cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-12-10
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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