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高力芳照 作 「備前窯変酒呑」
(商品No. 7390)
26,400 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重素山先生と金重有邦先生に師事しながらも、
気負うこと無く自身の作品づくりを追求する高力芳照先生の、
窯出しされたばかりの新作備前窯変酒呑です。
令和5年10月に窯出しされたばかりの最新作です。
リスクを恐れない攻めの窯焚きによって土の表情を引き出す高力先生らしく、
「焼き」と「土」のうちの「焼き」にかなり寄せた極上の上りとなっています。
しっかりと焼き込まれた灰被り窯変は墨のような黒色の上に更に紫銀彩が乗り、
光にかざすと妖しく煌めき、見る者をあっという間に虜にしてしまいます。
内側の口縁部も外周部と同様に濃厚なグレーの灰被り窯変に覆われており、
見込みに残された濃厚な紫蘇色と相まって最高の酒映りとなっています。
正面部分の抜けはしっかりと焼き切られた硬質な土味が顔を覗かせていますが、
それでもなおほんのりとした紫蘇色が、まるで土から滲み出すかのように発色しており、
強い焼きによって土味が引き立てられるという逆説的な表情が面白いです。
齢五十を超えて何千何万と作品を手掛けてきた高力先生ですが、
近年は作品に絶妙な土の動きによる極上の色気を宿しつつあり、
本作も腰回りや高台の作りは見事の一言に尽きます。
高力先生が陶歴書に掲載している有邦先生の寄せ書きにある、
「凡に果てるか名人となるか」という言葉がありますが、
名人となるの言葉の中身とは何かを教えられたような気がします。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.7cm×6.7cm×高さ5.9cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2024-08-09
■作者(高力芳照)について
高力芳照先生は1970年に兵庫県赤穂市で生まれました。
高校を卒業後、1989年から7年間に亘って金重素山先生と有邦先生に師事し陶芸を学びました。
1996年に備前市閑谷に登り窯を築いて独立し、翌年には初窯を焚きました。
2000年に東京で初個展を開催し、以降毎年個展を開催しています。
2002年には茶の湯の造形展に初入選されました。
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