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伊勢崎 満 作 「伊部緋襷徳利」
(商品No. 7586)
22,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前焼を愛し備前に多大なる貢献をした名工、伊勢崎満先生の伊部緋襷徳利です。
平成19年頃の陶歴書が同封されており、
満先生が亡くなる直前に制作された作品であると思われます。
登り窯による緋襷の焼成に定評のある伊勢崎 満先生らしく、
もぐさ色の味わい深い土味に、桃山調の見事な緋襷が掛かった作品です。
登り窯による緋襷作品ながらも、どちらかといえば電気窯焼成に似た味わいを持ち、
濃厚な色合いよりも、すっきりとした清涼感すら感じさせる繊細な色彩となっています。
無釉焼き締め陶として作品に焼成時の自然釉を纏う備前焼の中でも、
本作のような緋襷作品に関しては、稲藁による剥き出しの肌のみを見せるものであり、
純粋な土の良さとそれを引き出す窯焚きの妙味を知り尽くした満先生ならでの趣があります。
造形もあくまで主張しすぎず緋襷を立てるようオーソドックスな作風となっており、
清涼感のある景色を活かした、シンプルで流れるような優しい立ち上がりとなっています。
使用時には、もっちりとした土肌にゆっくりと酒が染み込み、
まるで生き物の肌のごとく優しく柔らかになっていくでしょう。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。
■作品の概容
共箱(二方桟)
口縁3.6cm×胴径8.4cm×胴径8.3cm×高さ12.3cm 容量330cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-03-05
■作者(伊勢崎 満)について
伊勢崎 満先生は1934年に無形文化財 伊勢崎陽山先生の長男として生まれ、
幼少より父に陶技を習い岡山大学特設美術科彫塑を専攻されました。
茶陶の本格派として桃山風の造形や土味、焼成を追及。
作品によって登窯と中世の穴窯を使い分け、電気窯やガス窯は使わず、
松割木による焼成にこだわられています。
1964年日本工芸会正会員となり1974年には金重陶陽賞を受賞されました。
1994年に山陽新聞文化功労賞、1998年第15回田部美術館大賞を受賞されました。
同年3月に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
2011年8月、77歳で逝去されました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、岡山日日新聞芸術文化功労賞、茶の湯の造形展大賞など多数/県展招待
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