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原田拾六 作 「備前ぐい呑」
(商品No. 7755)
88,000 円(税込)
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■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され、
「末恐ろしい」と言われた鬼才、原田拾六先生の備前ぐい呑(酒呑)です。
平成9年までの陶歴書が同封されており、その頃に制作した作品と思われます。
拾六先生がご自身の窯で焼成されていた作品の中でも中期頃の窯の作品で、
古備前研究で培った知識と技術を詰め込んだ重厚な景色が特徴となっています。
一見するとまるで山道に転げ落ちている岩石のような存在感があり、
何者にも媚びることのない圧倒的な拾六ワールドを体感出来ます。
かなり厚手に挽いた作品を木箆で削ぎ落とす「鎬技法」の作品ですが、
削ぎ落とすというよりも、まるで斬りつけたかのようなアグレッシブな削ぎ跡となっています。
作品の所々にくっつき跡が多数あり、まるで戦国時代の荒武者そのもののような肌は、
眺めていると「破損上等、窯内は戦場なり」という拾六先生の矜持が伝わってきます。
拾六先生のトレードマークである豪快な付け高台も見応えがあり、
高下駄のような高台は威風堂々としており、酒呑という器種を超越する存在感があります。■作品の概容
共箱(四方桟)
径8.1cm×7.2cm×高さ6.2cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-08-25
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は1941年に岡山県備前市で生まれました。
明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年頃から作陶をはじめました。
1971年に小穴窯、その翌年には登り窯を築き本格的に作陶を開始されました。
1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。
1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。
特に擂鉢を得意とされており、花器や茶器や酒器を紐づくりを中心に一部轆轤挽きによって制作されています。
東京や大阪など全国各地で個展を開催されています。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で、布志名焼の舟木研児先生と二人展を開催されました。
2000年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品され、作品が収蔵されました。
2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムオブアートに作品が収蔵されています。
2024年に逝去されました。
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