森本良信 作 「備前瓢徳利」(商品No. 5776) |
40,000 円(税込)
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優れた美的感覚を持ち、土と焼きと造りに於いて常に進化し続ける森本良信先生の備前瓢徳利です。森本先生自身が「被り物」と表現する備前手の作品で、胡麻や桟切などが幾重にも重なり合い、重厚な窯変の着物を形成しています。しかし本作の肝はそこではなく、あくまでもその被り物を焼成する過程で生まれる絶妙な「抜け」であり、堅く焼きしまった肌の中に生まれる極上の陰影が見事です。現代備前でよく言われる甘焼きの抜けではなく、古備前の肌に確かに存在していた焼き締まった抜けを追求し、濃厚なチョコレートのような土肌に被り物と抜けを加えて立体的かつ濃密なテクスチャーを完成させました。古備前と同様に藁を被せて焼く事で、藁の成分と自然釉が結びついて白胡麻や糸胡麻になっており、華やかさと枯淡な味わいが同居した見事な景色を作り上げています。造形面でも口縁のラインと傾げた首は秀逸で、古陶磁の名品の研究に心血を注ぐ森本先生らしい出来栄えです。
共箱後日(発送までしばらくお時間がかかります。)
口縁2.5cm×胴径8.8cm×8.8cm×高さ14.8cm 容量 約250cc
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公開日時:2020-02-16