池西 剛 作 「伊部酒盃」(商品No. 5981) |
20,000 円(税込)
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不言窯の名の通り不言実行で古の名品へと挑戦し続け、華麗かつ大胆な作品で人々を魅了する池西 剛先生の前作の伊部酒盃です。
2007年から2010年頃までの間に制作された伊部手の酒呑です。
胎土とは別の鉄分の多い土を焼成前に塗るといういわゆる「伊部手」の作品ですが、
近年主流となっているコバルトを混ぜる黒作品の流れではなく、
鉄器のような独特の質感を出す古備前伊部手を踏襲した技法となっています。
膠を煮詰めたような、はたまた蕩けたチョコレートのような独特の色合いの肌に、
これまた渋い色合いの濃厚な黄胡麻が掛かっており非常に風情があります。
内側と高台ではそれぞれ塗り土の量を調整しており、
それぞれ内側では胎土の色である濃い紫色の土味が、高台内では縮緬皺が楽しめます。
一見ゴツゴツとした見た目の無愛想にも思える造形ですが、
持ってみると正面右のくぼみに親指がしっかりとはまり、
口縁部に作られた呑み口へと自然に口が誘われるようになっており、
池西先生の古陶磁研究のエッセンスが詰まっています。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。
共箱(四方桟)
径7.1cm×6.9cm×高さ5.3cm
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公開日時:2020-08-27