金重有邦 作 「伊部輪花酒呑」(商品No. 6022) |
25,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
金重有邦ではなく有邦という一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の前作の伊部輪花酒呑です。
平成18年までの陶歴書が同封されており、2006年から2010年頃にかけて制作された酒呑です。
平成中頃の山土主体での作品発表を続けておられた頃の作品で、
備前手らしい枯れ味の中に山土による外連味のない景色が同居した作品となっています。
高台から胴へと火が抜けるような景色となっており、
山土作品らしいしっかりと焼きしまった茶褐色の抜けが、
絶妙な火の変化に煽られて一気に橙色の鮮やかな土味へと開花しています。
橙色になったかと思えばさらなる火の変化にも非常に敏感に反応しており、
土物らしいマットな橙色の肌が今度はキラキラと煌く紫蘇色の肌へ切り替わり、
備前田土で育ってきた有邦先生を虜にしたのも頷ける敏感さが面白いです。
土が外連味がないからこそある程度作為を巡らせた造形にも対応できるのか、
有邦先生の酒呑づくりにしてはかなり造形を凝らせています。
花弁にあたる口縁部の形は五つすべて違っており、
有邦先生曰く酒の味が五つそれぞれで変わるとのことです。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。
共箱(四方桟)
径7.0cm×7.0cm×高さ5.4cm
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公開日時:2020-10-08