金重有邦 作 「伊部酒呑」(商品No. 6799) |
38,500 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作伊部酒呑です。
令和4年11月に窯出しされたばかりの最新作です。
新たに設計した耐火煉瓦を使用しない土だけの穴窯「つちがま」を使用し、
金重の焼き方と特異な穴窯とが融合した作品となっています。
全体的な土味を見ているとこれまでの田土系統の備前焼の特性を受け継いでおりますが、
これまでになかった無駄を削ぎ落としていく土窯の焼成がそこに加わることで、
備前の持つ所謂「味」と呼ばれる魅力を尖りに尖らせたような作品になっています。
備前焼という一つの焼き物の中にも大なり小なりの流行があり、
焼成としてそれをまとう事で備前焼の持つ本質に蓋がされてしまうことがありました。
しかし本作は耐火レンガを使用しない土だけの窯の中で、
更に匣鉢に入れて藁を添えて炎に触れぬよう焼成され、
備前焼の本質を深く描き出すような作品に仕上がっています。
備前土という最高の粘土を使って水溶液をいかに口に運ぶか、のみに焦点を絞って考えられており、
酒の味に変化を加えず、それでいて土ものの楽しさはたっぷりと味わえるよう設計されています。
窯変にこだわり造形にこだわり格にこだわって悩み苦しみ生きてきた陶芸家が、
金重素山先生の息子から金重有邦先生になり、今また伊部の陶工となって作り出した酒呑です。
共箱(四方桟)
径6.0cm×6.0cm×高さ4.7cm
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公開日時:2022-12-10