金重有邦 作 「伊部瓢徳利」(商品No. 6786) |
198,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作伊部瓢徳利です。
令和4年11月に窯出しされたばかりの最新作です。
新たに設計した耐火煉瓦を使用しない土だけの穴窯「つちがま」を使用し、
金重の焼き方と特異な穴窯とが融合した作品となっています。
全体的な土味や緋色などを見ているとこれまでの田土を使用した金重一門の特徴の中に、
ところどころに古備前のような冷え枯れ、焼き抜かれたような景色も混じっており、
作品全体のスケールが一歩先へと進んでいったように思います。
正面や側面の抜けでは極上の田土を使用した味わい深い緋色が出ており、
更に質感は極上の丸みを纏っていることで色だけでなく使用感も金重系と古備前の折衷となっています。
灰被り窯変自体の色合いや質感も有邦先生らしい質の高さとなっており、
美しい鼠色の肌が非常に丁寧な手入れと相まって、いつまでも酒で磨きたくなる極上の肌が心地良いです。
さらに本作は灰被り以外の部分では深緑色のカセ胡麻が出た所謂「カセ窯変」の景色を持ち、
カセ部分のキメ細かさたるやまるで手に粉がつくのかのような錯覚に陥ります。
土窯の中腹にて他作品と共に熾火に埋めて焼かれたため、
他作品との接触面がまるで川面を飛び交う蛍火のような幻想的な景色になっており、
シンプルな瓢型ながらも動きを感じる作品に仕上がっています。
共箱後日(恐れ入りますが発送までしばらくお時間がかかります。)
口縁2.8cm×胴径9.6cm×9.6cm×高さ12.8cm 容量290cc
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公開日時:2022-11-25