金重有邦 作 「伊部ヒダスキ盃」(商品No. 6390) |
20,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
金重有邦ではなく有邦という一人の陶工として作品制作をする、
金重有邦先生のやや前作の伊部火襷盃です。
平成14年までの陶歴書が同封されており、
その頃に制作されたものであると思われます。
伊部牛神下の特注の電気窯で焼かれた作品で、
幅広の胴と高台が素山先生と見紛うような堂々とした造りの酒盃です。
ゆったりと空間が広がるような見込みはまるで茶陶のようでもあり、
強く残された轆轤目による渦と相まって引き込まれるような存在感があります。
全体的に丸みが強く、また厚みもあることから重厚感がある作風ですが、
持ってみると酒呑として程よい軽さに仕上げられており、
重厚な高台に対して薄造りになった口縁部は上品でとても使いやすそうです。
一部見込みに膨れが出るほど強めに焼かれており、
きつね色に焼き上がった土味に臙脂色の濃厚な緋襷が掛けられ、
華やかさと枯淡さの両方を楽しむことが出来ます。
前作ですが使用感や汚れなどはございません。
共箱(四方桟)
径7.5cm×7.3cm×高さ4.4cm
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公開日時:2021-10-21