金重有邦 作 「伊部火襷盃」(商品No. 6362) |
20,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
金重有邦ではなく有邦という一人の陶工として作品制作をする、
金重有邦先生のやや前作の伊部火襷盃です。
平成10年までの陶歴書が同封されており、
その頃に制作されたものであると思われます。
伊部牛神下の特注の電気窯で焼かれた作品で、
父素山先生の酒盃を彷彿とさせる造形となっています。
ゆったりと空間が広がるような見込みはまるで茶陶のようでもあり、
強く残された轆轤目による渦と相まって引き込まれるような存在感があります。
全体的に丸みが強く、また厚みもあることから重厚感がある作風ですが、
持ってみると酒呑として程よい軽さに仕上げられており、
特に作風に対して薄造りになった口縁部は上品でとても使いやすそうです。
金重素山先生より受け継いだ緋襷の素晴らしさもまた格別で、
色鮮やかながらもかなり細く掠れるような出方となっており、
緋襷という焼き方の優美な側面も枯れた側面も同時に極めてしまっています。
前作ですが使用感や汚れなどはございません。
共箱(四方桟)
径7.8cm×7.6cm×高さ4.6cm
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公開日時:2021-09-23