金重有邦 作 「伊部酒呑」(商品No. 6779) |
55,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の窯出しされたばかりの新作伊部酒呑です。
令和4年11月に窯出しされたばかりの最新作です。
新たに設計した耐火煉瓦を使用しない土だけの穴窯「つちがま」を使用し、
金重の焼き方と特異な穴窯とが融合した作品となっています。
全体的な土味や緋色などを見ているとこれまでの田土を使用した金重一門の特徴の中に、
ところどころに古備前のような冷え枯れ、焼き抜かれたような景色も混じっており、
作品全体のスケールが一歩先へと進んでいったように思います。
正面及び見込みでは甘焼き過ぎず、かと言って焼き過ぎずの絶妙な緋色が出ており
更に質感は極上の丸みを纏っていることで色だけでなく使用感も金重系と古備前の折衷となっています。
灰被り窯変自体の色合いや質感も有邦先生らしい質の高さとなっており、
特に有邦先生が気に入られた灰被りにカセ胡麻が重なった景色は古備前調の枯れ味があり、
いつまでも酒で磨きたくなる極上の肌となっています。
口縁部は薄手で絞り込むように作られ、腰から高台にかけてはやや肉厚という、
まさしく素山イズムな造形バランスは、酒呑自体が大振りであっても抜群の持ち心地となっています。
共箱後日(恐れ入りますが発送までしばらくお時間がかかります。)
径7.6cm×7.5cm×高さ5.5cm
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公開日時:2022-11-18