藤原 建 作 「備前ぐい呑 二客」(商品No. 6269) |
40,000 円(税込)
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豪放さと緻密さを併せ持つ色褪せない名工 藤原 建先生の備前ぐい呑二客(酒呑)です。
登り窯時代の作品で、建先生の代名詞である濃厚な緋襷が素敵な酒呑です。
登り窯の中でサヤか別種の作品の中に入れて焼かれた作品で、
二点とも登り窯緋襷らしい渋さと色気を持ち合わせながらも、
全く違う緋襷の表現となっているのが興味深いです。
写真向かって左側の酒呑は肌に焼き付くような緋襷の乾いた風合いが素敵で、
小豆色もしくは赤紫色の土肌が絶妙にグラデーションし、
ごく僅かにかかった明るい辛子色の黄胡麻が最高のスパイスとなっています。
対して写真向かって右側の酒呑では、どこか藤原 啓先生の初期作の趣きがあり、
外周部はザラリとした粉のような胡麻とやや還元色の強い土味が、
内側ではまるで濡れたような芳醇な光沢をまとった緋襷が素晴らしい味わいを放っています。
両ぐい呑共に高めの高台を抉り込むようにして削ることで、
すっと背伸びしたような高台作りとなっているのに対して、
胴はゆったりと横に広がるような作りでとても上品な仕上げとなっています。
同じような作品同士を入れることも可能ではあったのでしょうが、
風流を知る建先生らしい心遣いで、二種の緋襷がたっぷり楽しめる贅沢なセットになっています。
共箱(二方桟)
写真左:径7.4cm×7.3cm×高さ4.9cm
写真右:径6.8cm×6.8cm×高さ5.2cm
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公開日時:2021-06-19