金重有邦 作 「伊部瓢徳利」(商品No. 6942) |
88,000 円(税込)
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金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の伊部瓢徳利です。
数年前に制作された牛神下登り窯最後期の作品です。
様々な逡巡や煩悶を乗り越え、金重らしさと有邦という個の間で揺らぐ中で、
ついに見つけ出した金重有邦としての答えが詰まった作品です。
現在の作風ににも通ずる事ですが、作品全体のコンセプトとしてはまず個性を出しすぎず、
かと言って無表情ではなくほんのりと有邦先生らしい色香が漂う仕上がりになっています。
茶碗制作について「器とは須らく内側の形(ナリ)を見るべし」と答える有邦先生ですが、
本作も酒を胎内に溜め込む器としてのナリをとても大事にされています。
口縁部から内側を覗くと底にかなり強めの轆轤目が残されており、
これこそまさに「見えないところにこそ気を配れ」という素山先生の教えを体現されています。
メロンの表皮のような青緑色のカセ胡麻から蕩けるような紫蘇色が顔を覗かせており、
余ったお酒を撫で付けてやれば極上の饗宴が始まるでしょう。
やや前作ですが使用感や汚れなどはございません。
共箱(四方桟)
口縁2.7cm×胴径8.1cm×7.9cm×高さ11.4cm 容量約180cc
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公開日時:2023-05-10