森本良信 作 「備前片口」(商品No. 7597) |
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17,600 円(税込)
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優れた美的感覚を持ち、土と焼きと造りに於いて常に進化し続ける森本良信先生の前作の備前片口です。
約10年程度前に制作された作品です。
巧みな造形力と焼成技術をもって古備前の再現に取り組む森本先生ですが、
本作は10年ほど前に作られた、華やかな景色を持つ片口となっています。
森本先生自身が「被り物」と表現していた備前手の作品で、
胡麻や緋襷などが幾重にも重なり合い、重厚な窯変の着物を形成しています。
しかし、本作の肝はそこではなく、あくまでもその被り物を焼成する過程で生まれる絶妙な「抜け」であり、
堅く焼きしまった土肌の中に生まれる抜けによる極上のコントラストが見事です。
現代備前で好まれる甘焼きの抜けではなく、古備前の中に確かに存在していた焼き締まった抜けを追求し、
外周部は濃厚なチョコレートのような土肌に、内側はより初で柔らかな土味として見事に焼き分けています。
茶碗などの茶陶制作で培った美的感覚と造形技術に加えて、茶の湯や古陶磁研究で得た深い知識により、
古唐津などに見られる片口を現代用にうまくリファインしています。
酒器として使えば片口酒注、食器として使えば程よい大きさの小鉢として、
使用用途を選ばないマルチな作品に仕上げています。
新品で購入後にそのまま大切に保管されていた未使用品です。
共箱(四方桟)
径14.0cm×11.7cm×高さ6.8cm
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公開日時:2025-03-15