2009-11-11 閑谷学校の紅葉が見頃です 備前市閑谷には日本最古の庶民学校「特別史跡 旧閑谷学校」があります。備前焼の瓦が美しい講堂は国宝に指定されており、石塀やその他全ての建造物が重要文化財に指定されています。(現在は世界遺産への登録を目指しているそうです。)聖廟に登る石段の左右の斜面には一対の楷の木があり、毎年11月になると一方が赤・一方が黄に色付き、美しい紅葉を見せてくれます。だいたい11月中旬頃... More
2009-11-04 石カミ、石ハゼ 皆さん、こんにちは。今日は石カミ、石ハゼと呼ばれるものについて少々書いていこうと思います。https://www.tourakuen.jp/products_photo/377.jpgまずは上記の当店URLの写真にて、中央やや左の小石が突出した部分をご覧ください。これが石ハゼと呼ばれるものです。 実はこの石ハゼ、見る人によっては意見が大きく別れます。景色として... More
2009-10-26 金重素山 作 伊部茶碗 皆さんこんにちは、本日は金重素山先生の伊部茶碗をご紹介いたします。やはり素山先生といえば茶碗が代表作ですが、実物を手に取り「なるほど」と実感が持てました。少し歪んだような、くねったような造形が何とも色っぽいです。この絶妙な傾きが作品に遊び心というか、不思議なゆとりを齎しております。 見込みも吸い込まれるような深みがあり、鳴門の渦潮の如くうねる様な茶溜りと対を成... More
2009-10-14 安倍安人先生、アジアンアートミュージアムに作品収蔵 この度、安倍安人先生の彩色備前水指、伊部桶水指の2点がサンフランシスコのアジアンアートミュージアムに永久保存されたそうです。アジアンアートミュージアムは、アメリカで一番大きなアジアの美術専門の美術館だそうです。ご存知の方も多いと思いますが、安倍安人先生は世界三大美術館の一つとも言われるニューヨークのメトロポリタン美術館にも収蔵されておられます。日本のみならず、... More
2009-09-27 金重陶陽 作 柿釉麦酒呑 みなさんこんにちは。本日は陶陽先生がハワイ大学にて製作された柿釉麦酒呑をご紹介します。陶陽先生は晩年ハワイ大学にて講師をされておられたのですが、そのときに製作された釉薬ものがたまに出てくることがあります。 本作もその一部の作品で、シックな色合いの柿釉が洒落た雰囲気となっています。下地の色合いもクリーミーなベージュとなっており、全体的にポップな作風となっています... More
2009-09-13 高力芳照先生の窯出し 先日、高力芳照先生の窯出しに伺ってきました。電気窯も焚かれたそうで、芳照先生のお宅の作品展示スペースにお邪魔すると、色とりどりの作品が迎えてくれました。穏やかな先生のお話をお聞きしながら、ほんわかとした時間が流れました。作品達も先生と同じようにほんわかとしており、あの子もこの子も連れて帰りたくなってしまいました。今回は先生のおすすめの作品を沢山入荷する事が出来ま... More
2009-09-05 小西陶蔵 作 備前水指 皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。段々と涼しくはなってきましたが、まだ暑い日が続いております。この季節、くれぐれもお体にはお気を付け下さい。 さて本日は小西陶蔵先生の窯変が渋い備前水指が入荷しましたので、ご紹介させて頂きます。小西先生らしい穏やかさの中に、鋭い陶技が光る作品です。とくに耳の造形やサイズが非常に秀逸で、中央が膨らんだ造形にぴたりとハマっ... More
2009-08-22 再会 暑い日々が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。先日当店に金重剛先生の前作の酒呑が入荷しました。それを見て剛先生が「懐かしいなぁ」と感慨深げに言っておられました。 なんでもその酒呑は今から約7年ぐらい前に陶陽先生の窯で焼成されていた頃の作品だそうで、とても懐かしそうに眺めておられたのが印象深かったです。 今は剛先生も引っ越しされて、伊部から少し離れ... More
2009-08-16 備前と花 備前の花入はその素朴さ故に花を生けるととても引き立ちますね。四季折々の花を生けてゆったりと季節を愛でる一時は最高の安らぎになります。今回は伊勢崎晃一朗先生の黒花器に紫陽花・紫式部を、森 一洋先生の鶴首花入に柘榴を生けてみました。華麗な紫陽花に清楚な紫式部が良く似合います。花言葉は紫陽花が「移り気・高慢」、紫式部が「上品・聡明」だそうです。柘榴は種が多い事から昔か... More
2009-07-27 安倍安人先生のアメリカ講演DVD無料配布のお知らせ 先日サンフランシスコのアジアン・アート・ミュージアムで行われた講演、「日本人とやきものとのかかわり」の模様を収めたDVDが配布されました。 安倍安人先生らしい鋭い観点からの非常に充実した講演となっております。当店で配布を承っておりますので、気になる方は下記までご連絡くださいませ。有限会社 川口陶楽苑〒705-0036 岡山県備前市閑谷1813TEL:0869-... More
2009-07-17 川端文男 作 備前自然練込茶碗 川端文男先生の備前自然練込茶碗が入荷しました。紐作りの優しげな佇まいと、和紙のような独特の肌合いが見事な存在感を醸し出しています。数種類の土を使用した自然練込技法は、まさに唯一無二の川端先生の代名詞ともいえるものです。何より燃えるような緋襷と、強烈なカセゴマとの対比は見る者に強烈な印象を与えます。size:口縁12.9cm×11.5cm×胴径13.4cm×12... More
2009-06-12 やきものの一生 昔どこかで「人は皆、愛されて生まれてきた筈だった」という言葉を見たことをふと思い出しました。恐らく原文も違うし、続きもあったように思いますがなんとなく心に残る言葉でした。喜びと悲しみが同居した何とも切ない言葉だなぁと思います。 やきものの完成って案外人が生まれる事に凄く似ている気がします。苦労して土から掘り起こして、心血を注いで作り上げる。そうして出来たものを... More
2009-06-10 伊勢崎晃一朗 作 黒一輪生 皆さんこんにちは。六月に入り雨の日が多くなってきましたが、如何お過ごしでしょうか。近所の田んぼにも水が入り、いよいよ田植えの季節となってきました。すくすくと育った稲が夏の風に揺られて、ザワザワとたなびく様子はとても美しいんですよ。見ているだけで涼しげな気分となります。 さて今日は涼しくなる繋がりで、クールな黒の一輪生をご紹介させていただきます。備前はどちらかと... More
2009-05-10 金重潤平 作 備前徳利 皆さん、こんにちは。お元気にしていますか?五月とは思えない夏日に、正直ぐったりしています。こんな夏日には爽やかな作品でも如何かと思い、この作品をご紹介させて頂きます。 先日入荷した金重潤平先生の備前徳利です。モスグリーンのきめ細かなカセ胡麻と、優しい緋色が一体となった作品です。肩にかけては灰がしっかりと溶け、金と銀の色彩が見てとれます。すっきりとした形は暑苦しさ... More
2009-04-20 つくる陶磁郎を見て 皆さん、こんにちは。春の清々しい日々にいかがお過ごしでしょうか。こちらの方の桜はもう随分散ってしまって、緑の葉っぱが多く見られるようになってきました。あの桜のほんわかとしたピンク色は本当に素晴らしいですね。あのごつごつした幹から、ピンク色の優しい色合いを精製してるんだと思うと不思議でなりません。 さて、そんなピンク色ですが「つくる陶磁郎vol.38」を見ていて... More
2009-03-06 手に取ると浮かぶイメージ 皆さんこんにちは、随分と更新をサボってしまいました。もう段々と暖かくなり、そろそろ春も目前といったところでしょうか。冬の窯出しラッシュもラストスパートに差し掛かったようですが、陶芸ファンの方々は良い作品と巡り合えましたでしょうか?意外なところに素敵な出会いがあるかも知れませんね。 さて、話は変わりますが最近ある事に気付きました。いえ、気付いたというより再確認し... More
2009-01-19 新年のご挨拶など 皆さん明けましておめでとうございます。今年も川口陶楽苑と当ブログをよろしくお願いいたします。これからもより良い作品を皆様にご紹介出来るよう、頑張りたいと思います。 さて、2009年も始まった訳ですが中々景気が悪いようです。世界恐慌を受けての大企業の赤字、さらに派遣社員の大量リストラと暗いニュースが多いです。そんな厳しい不況の中では、やはり人の心も荒んでしまいが... More
2008-12-01 中本研之 作 備前豆皿 皆さん、こんにちは!既に冬到来ということで、ふとんから出たくない日々が続いていますね。しかし、備前地方ではこれから窯焚き、窯出しもどんどん増えてきます。実際冬場であっても窯の前はTシャツで十分という暑さですので、この時期には窯出しが重なります。さて、そんな冬ですがクリスマスや忘年会などのの楽しい行事がありますね。そんな時に活躍する使いやすい豆皿をご紹介させて頂き... More
2008-10-23 伊勢崎晃一朗 作 黒彫鉢 皆さんこんにちは、備前焼祭りも終わって秋も深まってきましたが如何お過ごしでしょうか。おかげさまでこちらでは後片付けや注文整理などで、皆大忙しで処理をやっています。備前焼祭りに、そして当店に御来訪頂いたお客様本当にありがとうございました!さて、そんな備前焼祭りの喧噪冷めやらぬ中で晃一朗先生のホットな新作が入荷致しました。黒のシックな肌と、彫り込みが斬新な黒彫鉢です... More
2008-09-25 慌ただしくなる備前の秋 皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか?照りつけるような太陽もいつの間にか身を潜め、穏やかな秋の日差しとなっていますね。道端にはコスモスが咲き、山の緑もそろそろ見納めでしょうか。さて、そんな穏やかで涼しい日々とは打って変わって、備前では祭りの準備に追われ慌ただしく過ごしています。当店でも出品する作品を仕入れに行き、分別して箱に収納しています。そうこうしているう... More