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金重陶陽 備前酒呑 共箱(二重箱付き)
元祖酒呑と言っても差し支えのない、金重陶陽先生のカセ胡麻が鮮やかに散りばめられた酒呑です。
晩年の非常に短いト印ながらも 、力強くふっくらとした造りは若々しさすら感じます。
そんなぽってりとした厚手の造形に、流れるような迷いのない高台削りが合わさることによって、
陶陽先生らしい動きを出しつつもブレることのない調和のとれた造形となっています。
どこかぽってりとして温かみのあるふくよかさは、陶陽先生が晩年に至った境地の現れでしょうか。今回の撮影に際し、極上の緋色と土味を楽しんで頂くべく、作品を濡らして撮影致しました。
枯れた大木を思わせるカセ胡麻がしっとりと濡れて、目を凝らせばキラキラと輝きを放ち、
ネットリとした緋色と紫色の窯変はより色鮮やかに持ち手を楽しませてくれます。
現在の金重一門に伝わるカセ胡麻の妙味の全てが込められた作品であり、
見込みは薄いオレンジのやや初い土味となっており、抜群の酒映りとなっています。
それはまさに枯れた大樹が一瞬にして生き返るようでいて、陶陽先生が崇拝した備前土の醍醐味が如実に表れていると思います。
径6.9cm×径6.7cm×高さ5.4cm SOLD OUT
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