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藤原 雄 作 「備前徳利」
(商品No. 5694)
140,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
日本国内のみならず、世界へと視野を広げ、備前焼の魅力を広く伝えた人間国宝 藤原 雄先生の備前徳利です。腰の部分に比較的大きめの陶印が刻まれており、初期から中期にかけての作品と思われます。モスグリーンのカセ胡麻が有名な雄先生ですが、本作は熾に埋もれて焼かれることで発生する灰被り窯変が全体に出ており、非常に貴重な景色を宿した作品となっています。ちょうど片身替わりのように作品の片面に黄胡麻が出ており、灰被り窯変の黒色と黄胡麻の黄色が見事なコントラストを作り出しています。その他の部分では晩年作にも共通する重厚な紫蘇色が出ており、耐火土による牡丹餅がまるで炎が浮かび上がるような抜けとなり、激しい景色の中に素晴らしいアクセントとなっています。雄先生の数少ない貴重な窯変の作品です。
■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.9cm×胴径9.7cm×胴径9.6cm×高さ11.7cm 容量 約350cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-11-30
■作者(藤原 雄)について
藤原 雄先生(1932年〜2001年 岡山県備前市生まれ)は、人間国宝藤原啓先生の長男です。作陶にあたっては“単純・明快・豪放”をモットーとし、壺や鉢類を多く手掛け、「壺の雄」と呼ばれました。また北大路魯山人の影響を受け食器も得意でした。1972年からは「百壺展」「徳利とくり展」「百花展」「百鉢展」などシリーズ化して開催。スケールの大きいレリーフやオブジェも数多く制作しています。1967年に日本陶磁協会賞を受賞。1980年、県指定重要無形文化財保持者に。1996年には陶芸会で初めて親子二代の国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)になりました。
主な受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞・文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、芸術選奨文部大臣賞、アカデミア芸術・文化大賞、紺褒賞受賞
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