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原田拾六 作 「備前湯呑」
(商品No. 6107)
66,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され「末恐ろしい」と言われた鬼才、
原田拾六先生の最近作の備前湯呑です。
拾六先生がご自身の窯で焼成されていた作品の中でも最後期の窯の作品で、
重厚な土肌に豪快な胡麻が掛かった拾六備前の特徴をよく捉えた作品です。
拾六先生の湯呑自体があまり目にすることがない珍しいものですが、
本作は茶碗クラスの粘土量を使用した圧倒的なボリュームが見事な極上の湯呑となっています。
持ってみればまるで砲丸のようなどっしりとした重みがありますが、
作品が壊れても構わないといった風情の、鬼気迫る鎬による作風のインパクトが凄まじく、
圧倒的な迫力のこの作品には圧倒的な重量がでなければならないと納得してしまいます。
しかし内側の口縁部などには使用感を向上させるよう細かい箆を入れてあるなど、
決して豪快なだけでは収まらない懐の深い作品です。
最後期の窯焚きの集大成のような自然黒+金彩の焼成もまた見事で、
特に土味は全体がプラチナコーティングされたかのような輝きを持っており、
豪快な造形に負けない存在感のある景色となっています。■作品の概容
共箱(四方桟)
径8.8cm×8.7cm×高さ7.8cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-01-05
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は1941年に岡山県備前市で生まれました。
明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年頃から作陶をはじめました。
1971年に小穴窯、その翌年には登り窯を築き本格的に作陶を開始されました。
1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。
1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。
特に擂鉢を得意とされており、花器や茶器や酒器を紐づくりを中心に一部轆轤挽きによって制作されています。
東京や大阪など全国各地で個展を開催されています。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で、布志名焼の舟木研児先生と二人展を開催されました。
2000年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品され、作品が収蔵されました。
2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムオブアートに作品が収蔵されています。
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