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原田拾六 作 「備前藁ぐい呑」
(商品No. 6608)
65,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され、
「末恐ろしい」と言われた鬼才、原田拾六先生の備前藁ぐい呑(酒呑)です。
拾六先生がご自身の窯で焼成されていた作品の中でも最後期の窯の作品で、
藁ぐい呑の名の通り非常に細かい櫛目で藁を表現されています。
収穫期の終わった田んぼで見かける藁立てのような細工が秀逸で、
特に藁を縛る縄のような部分は非常に緻密な作り込みとなっており、
拾六先生の普段の荒々しい作風とはまた違った魅力を発見できます。
口縁部には藁の細工の櫛目は入れておらず、
滑らかな土肌とすることで細工系の酒器ながらも使用感を向上させています。
焼成は細かい意匠を残すためかやや自然釉を避けたようになっており
シンプルな黄胡麻と紫蘇色の組み合わせが素敵です。
古備前の時代に在った豊穣への祈りの精神をそのまま受け継ぎ、
酒の原料となる稲の藁を象ったどこか神秘的な香りのする酒呑となっています。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.9cm×6.4cm×高さ7.7cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-05-24
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は1941年に岡山県備前市で生まれました。
明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年頃から作陶をはじめました。
1971年に小穴窯、その翌年には登り窯を築き本格的に作陶を開始されました。
1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。
1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。
特に擂鉢を得意とされており、花器や茶器や酒器を紐づくりを中心に一部轆轤挽きによって制作されています。
東京や大阪など全国各地で個展を開催されています。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で、布志名焼の舟木研児先生と二人展を開催されました。
2000年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品され、作品が収蔵されました。
2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムオブアートに作品が収蔵されています。
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