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原田拾六 作 「備前徳利」
(商品No. 6110)
98,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され、
「末恐ろしい」と言われた鬼才、原田拾六先生の前作の備前徳利です。
箱の状態や同封されている陶歴書などからみて、
昭和末期から平成の初期にかけて制作した徳利であると思われます。
古備前研究で培った知識と技術を詰め込んだ濃厚な肌合いは絶品で、
現在ではあまり見られない柔らかく初な土味が楽しめる徳利です。
ねっとりと濃厚な土味は柔らかい緋色、金彩掛かった紫蘇色、
そして窯変が乗った黒っぽい部分と大まかに分けての3パート存在し、
実に使い味の良さそうな徳利に仕上がっていると言えます。
特に緋色の部分はサラサラとしたキメ細かい土質と相まって、
すぐにでも酒を擦り込んで育ててやりたくなる味わいがあります。
小振りでけれん味の無い素直な造形も素敵ですが、
とても細かく繊細な箆使いで作品の全体に面取りが入っており、
前述の味わい深い土味と相まってたまらない色気を放っています。
前作ですが汚れや使用感などはございません。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.5cm×胴径8.6cm×胴径8.4cm×高さ9.6cm 容量 約180㏄
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-01-08
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は1941年に岡山県備前市で生まれました。
明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年頃から作陶をはじめました。
1971年に小穴窯、その翌年には登り窯を築き本格的に作陶を開始されました。
1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。
1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。
特に擂鉢を得意とされており、花器や茶器や酒器を紐づくりを中心に一部轆轤挽きによって制作されています。
東京や大阪など全国各地で個展を開催されています。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で、布志名焼の舟木研児先生と二人展を開催されました。
2000年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品され、作品が収蔵されました。
2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムオブアートに作品が収蔵されています。
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