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原田拾六 作 「備前ぐい呑」
(商品No. 6853)
100,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され、
「末恐ろしい」と言われた鬼才原田拾六先生の最近作の備前酒呑です。
拾六先生がご自身の窯で焼成されていた作品の中でも最後期の窯の作品で、
重厚な土肌に豪快な胡麻が掛かった拾六備前の特徴をよく捉えた作品です。
古備前研究で培った知識と技術を詰め込んだ濃厚な肌合いは絶品で、
橙色~紫蘇色~茶色~黒色と多彩な色合いを経由して目まぐるしく変化し、
さらには土味全体にプラチナコーティングのような金彩がかかるなど非常に豪華な景色となっています。
掘り出したばかりの頃は黒っぽかっただけの粘土が、
こんなにも繊細な色合いに発色するのかと改めて驚かされます。
紐作りによる圧倒的な存在感のある造形も魅力で、
水分が抜けながら成形したことで腰回りに荒々しい皺が生まれており面白いです。
掌の中では岩石のような抜群の存在感がありますが、
重すぎる事はなく酒呑としてちゃんと使える範疇に収まっています。
最後期の窯焚きの集大成のような自然黒+金彩+緑胡麻の焼成もまた見事で、
苔生した岩のような緑胡麻は遠目から見ても一目で原田拾六先生と分かります。■作品の概容
共箱(四方桟)
径8.7cm×7.7cm×高さ6.6cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-02-07
■作者(原田拾六)について
原田拾六先生は1941年に岡山県備前市で生まれました。
明治大学卒業後に会社勤めをされていましたが、1969年頃から作陶をはじめました。
1971年に小穴窯、その翌年には登り窯を築き本格的に作陶を開始されました。
1975年から古備前研究家の桂又三郎氏の指導で古窯跡を尋ね古備前を研究しました。
1991年に牛窓・阿弥陀山に穴窯を築きました。
特に擂鉢を得意とされており、花器や茶器や酒器を紐づくりを中心に一部轆轤挽きによって制作されています。
東京や大阪など全国各地で個展を開催されています。
1983年にはオーストラリア国立民族博物館で、布志名焼の舟木研児先生と二人展を開催されました。
2000年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
2002年岐阜県現代陶芸美術館開館記念展に出品され、作品が収蔵されました。
2005年にはアメリカ・ニューオリンズ・ミュージアムオブアートに作品が収蔵されています。
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