山本陶秀 作 「備前茶碗」(商品No. 5480) |
250,000 円(税込)
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神業と呼ばれた他の追随を許さない素晴らしい技を持ち、名品を数多く作り上げた人間国宝 山本陶秀先生の備前茶碗です。最晩年期の特徴がよく出た茶碗で、神業と呼ばれた轆轤技術と、円熟した窯焚き技法によって山本備前の集大成のような作品となっています。山本一門の特徴である自然な黒い肌が形成される強い焼き込みが見られ、更に古備前時代の焼成を手本とした松の割木のみならずクヌギ等の雑木を混ぜて焼き上げた作用によって胡麻が暗緑色へ変化しています。強い焼き込みの成果は見込みにも現れており、見込みに仕掛けた耐火土による牡丹餅が還元の作用でまるで銀色の満月のように変化しています。全体的に暗めの配色の茶碗の中で、この銀月が非常に良いアクセントになっています。
共箱(四方桟)
径13.6cm×径13.5cm×高さ8.6cm
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公開日時:2019-05-07
山本陶秀先生(1906年〜1994年 備前市伊部生まれ)は大正10年に陶芸の世界に入り、1933年に築窯して独立しました。その後京都の陶芸家、楠部弥一氏に師事して技を磨きました。戦後は北大路魯山人やイサム・ノグチらと交友を深めました。「ろくろの陶秀」と呼ばれるほどろくろ技術に優れ繊細な作品を制作し、茶入を主に茶陶の製作も意欲的に取り組み茶陶の名工としての地位を確立。特に茶入を好み、多く手掛けていました。1987年に国指定重要無形文化財保持者となりました。1992年、「六古窯の旅・人間国宝 山本陶秀展」を開催しました。