金重素山 作 「備前鉢」(商品No. 5967) |
88,000 円(税込)
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天才陶工と呼ばれた実兄の金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、
備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前鉢です。
齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、
本作は六十歳頃に制作された作品で、円山の登り窯にて焼成されたものです。
灰被り窯変だけでなくカセ胡麻や桟切りなど多彩な窯変を身にまとっており、
登り窯作品らしい変化に富んだ作品であると言えます。
多彩な窯変に合わせて土味も部位ごとに絶妙に変化しており、
内側には鮮やかな黄色~橙色の土味が、外周部の抜けは薄い緋色や橙色が出ており、
鉢ではありますが手にとってずっと眺めたくなる見事な仕上がりとなっています。
底部には素山先生の陶印の「△」と呼応するかのように、
仕上げ箆で大きな三角を描いて形を整えており、
普段見えない部分にまで最新の注意を払って作陶していたという素山先生らしい仕事ぶりとなっています。
共箱(四方桟)
径16.7cm×15.6cm×高さ8.1cm
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公開日時:2020-08-12