原田拾六 作 「備前盃」(商品No. 6112) |
48,000 円(税込)
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備前の偉大なる功労者、桂 又三郎先生と共に古備前を研究され、
「末恐ろしい」と言われた鬼才、原田拾六先生の前作の備前盃です。
箱の状態や同封されている陶歴書などからみて、
昭和末期から平成の初期にかけて制作した盃であると思われます。
古備前研究で培った知識と技術を詰め込んだ馬上杯型の酒盃で、
現在の拾六先生の作品ではあまり見ることのない独特なデザインが面白いです。
盃部分は轆轤成形による薄造りかつオーソドックスなものとなっており、
現在の紐作り主体の厚みのあるデザインとは違った趣きがあります。
特筆すべきはやはりボリュームのある台座部分で、
上部と同様かもしくはそれ以上の粘土量を使用しており、
勢いの良い三角透かしと相まって圧倒的な存在感があります。
そこへ登り窯による灰被り窯変系の鼠色の景色が合わさり、
まるで須恵器などの古墳時代の祭器のような佇まいとなって異彩を放っています。
前作ですが汚れや使用感などはございません。
共箱(四方桟)
径8.9cm×7.9cm×高さ9.3cm
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公開日時:2021-01-10