中村六郎 作 「備前瓢徳利」(商品No. 6178) |
380,000 円(税込)
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備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前瓢徳利です。
中村六郎先生の晩年期の作品で、恐らく80歳頃の作品ではないかと思われます。
一目で六郎先生と分かる緋色と緑色のコントラストを持っており、
一段甘い焼きとなった緋色と激渋の緑胡麻に誘われていくらでもお酒が進みそうです。
特に抜群の色味となった緋色は正しく六郎備前の醍醐味と言え、
元々味わい深い緋色が酒に濡れることで更に蕩けるような色合いへと変化し、
たまらない色気を放っていつまでも楽しませてくれます。
扁壺型と呼ばれる袋のような造形が有名な六郎先生ですが、
本作のような瓢型の徳利も得意としており、
上部に筋目を入れた後、胴を指押しして独特の傾斜を生み出すなど、
円熟した陶技は晩年に衰えるどころかその色気を爆発させています。
もう一つの特徴であるアバタ高台の周辺も面白く、
緩やかな六角形をなぞるように箆を入れており、
ベタ底ながらも胴に高さが生まれ凛々しい佇まいになっています。
注ぐ際の音はほぼ発生せず、酒が勢いよくしっかりと注がれるなど、
まさに酒豪の中村六郎先生らしい酒器になっています。
目立った使用感や汚れなどはありません。
共箱(四方桟)
口縁3.1cm×胴径10.3cm×胴径9.9cm×高さ12.2cm 容量 約250cc
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公開日時:2021-03-17