高力芳照 作 「備前茶碗」(商品No. 6278) |
50,000 円(税込)
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金重素山先生と金重有邦先生に師事しながらも、
気負うこと無く自身の作品づくりを追求する高力芳照先生の備前茶碗です。
緋色と灰被りがバランス良くまとまっており、
まるで酒器として使いたくなるような窯変の茶碗となっています。
リスクを恐れない攻めの窯焚きによって土の表情を引き出す高力先生らしく、
外周部ではまるで濡れた木炭のような濃い黒の灰被り窯変が、
更に高台周辺ではよりマットでカセた風合いの灰被り窯変が展開されています。
金重一門の緋色は基本的に強く焼き込むほどに焼けて白色に近づいていきますが、
本作は限られたごく一部の場所でジャストタイミングで焼き上がったことで、
強い焼きを得つつも濃厚な緋色を残すことに成功した作品となっています。
更に美しい緋色は見込みにもしっかりと出ており、
お茶の鮮やかな緑が緋色に実によく映えそうです。
茶陶の名人と呼ばれた金重素山先生の技と理念を受け継ぎ、
軽く持ちやすくなっていますが掌の中での土物としての存在感は残し、
オーソドックスながらも風格のある茶碗に仕立てています。
共箱(四方桟)
径12.0cm×11.9cm×高さ8.0cm
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公開日時:2021-06-28