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金重素山 作 「伊部菊文茶碗」
(商品No. 4990)
350,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
天才陶工と呼ばれた兄・金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の伊部菊文茶碗です。伊部と箱書きされており、晩年期に牛神下へと窯を築いて活動の拠点を伊部へと移した後の作品です。備前焼きにおける茶碗のあり方を問うような、非常に考えて造り込まれた見事な逸品です。窯の中でも火前に設置されて焼き上げられており、滑らかなガラス状の胡麻がまるで作品をコーティングするかのように付着しています。これが茶陶や茶人への備前陶工金重素山の回答であり、口当たりの良さや肌合いの滑らかさを追求しいつまでも抱いていたくなる仕上がりとなっています。陶印とお揃いになった緩やかな三角の造形は素山イズムの極致であり、大らかで雄大な造形は茶碗を持っていてもこちらがまるで茶碗の中に包まれているかのようです。箆目櫛目を多用した装飾が多めの茶碗ですが、土と焼きの格調高さによって極々自然にまとまっており、轆轤目の強い見込みなどはゆらゆらとお茶が動くだけで侘び心を擽られます。
■作品の概容
共箱・二重箱(四方桟)
径11.7cm×径11.0cm×高さ9.0cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2018-03-27
■作者(金重素山)について
金重素山先生(1909年〜1995年)は人間国宝金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。桃山調の緋襷を得意とし、茶陶の第一人者と言われました。1964年岡山市東郊に円山窯を築窯、1966年電気窯による桃山調の緋襷を発表して反響を呼びました。1982年伊部に移り牛神下窯を築き、1983年県指定重要無形文化財保持者となりました。文化庁長官表彰、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章を叙勲されました。1995年に亡くなられました。
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