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金重素山 作 「備前徳利」
(商品No. 4519)
280,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
天才陶工と呼ばれた兄・金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の伊部徳利です。齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、本作はその最初期頃の作品で円山窯最初期もしくは円山窯築窯前に陶陽先生の窯で焼成されたものです。「胡麻・土味・緋襷」と備前焼の基礎中の基礎のようなシンプルな構成ですが、やはり注目すべきはその基礎的な窯変一点一点のクォリティの異様なまでの高さでしょう。特に土味は絶品中の絶品と言っても過言ではなく、今では中々見ることの出来ない最高級の土を使った抜群の色合いとなっています。観音土の特徴である柔らかく明るいキャラメルブラウンの土味をベースに、ネットリと蕩けそうな紫蘇色やこってりと焼けた飴色の肌などが混じり合い素晴らしい土味となっています。この土味は更に濡れることで色合いを変化させ、徳利全体をたっぷりと濡らした際には隠れていた紫蘇色の方が目立つようになり、緋襷と合わせて何とも艶めいた色合いとなり楽しませてくれます。(※追記:底部の形状によりややガタつきがあります、予めご了承下さい)
金重有邦先生のブログ記事を見る■作品の概容
愫識箱(四方桟)
口縁3.7cm×胴径8.8cm×胴径8.5cm×高さ14.7cm 容量 約350cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2017-04-12
■作者(金重素山)について
金重素山先生(1909年〜1995年)は人間国宝金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。桃山調の緋襷を得意とし、茶陶の第一人者と言われました。1964年岡山市東郊に円山窯を築窯、1966年電気窯による桃山調の緋襷を発表して反響を呼びました。1982年伊部に移り牛神下窯を築き、1983年県指定重要無形文化財保持者となりました。文化庁長官表彰、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章を叙勲されました。1995年に亡くなられました。
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