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藤原 啓 作 「備前酒杯」
(商品No. 5449)
90,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前緋襷酒杯です。晩年期の大振りの造形となっており、酒豪で知られていた啓先生らしい深くゆったりとした見込みとなっています。この時期の藤原家の緋襷の特徴である赤い肌に緋襷が掛かりつつも、赤い肌自体がとても不思議な肌合いとなった酒杯で、一瞬素焼きのように感じるほどマットに焼き上がっています。そこへ掛かる緋襷は稲藁のエキスを凝縮したかのように濃い色合いで、赤一色の肌に黒い襷となってトーンの変化を生み出し楽しませてくれます。見込み内側は一転して滑らかな肌が広がっており、内外の質感の違いを楽しみつつ、酒を転がして遊ぶと良さそうです。(高台の切り方からやや座りが悪くなっておりますが、お酒を入れて頂くと安定致します)
■作品の概容
共箱(二方桟)
径7.1cm×径6.8cm×高さ6.0cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-04-15
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ。三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、1941年からは、同じ人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学び、陶技の腕を磨きました。鎌倉・室町の雑器に見られる素朴さや豪放さに倣い、おおらかで明快な作風の壺や花器を製作されていました。若い時代に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。1954年、備前焼二人目の国指定重要文化財(人間国宝)保持者となり、1958年には日本工芸会理事に。1977年に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
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