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金重有邦 作 「伊部盃」
(商品No. 6072)
22,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
金重有邦ではなく有邦という一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の前作の伊部酒呑です。
平成18年までの陶歴書が同封されており、2006年から2010年頃にかけて制作された酒呑です。
平成中頃の山土主体での作品発表を続けておられた頃の作品で、
備前手らしい枯れ味の中に山土による外連味のない景色が同居した作品となっています。
山茶碗から着想を得て窯内では積み重ねて焼いており、
山土作品らしいしっかりと焼きしまった茶褐色の抜けが、
絶妙な火の変化に煽られて一気に橙色の鮮やかな土味へと開花しています。
パラパラと掛かった飛び胡麻の部分も含めて光沢のないマットな肌合いですが、
水気を含むことで枯れ果てていた橙色の土味が一気に冴え返り、
何気ない山中の岩が雨に打たれたとたんに目を離せなくなるように、
たまらない色気を放ち始めます。
田土であれば粘りがあり鏡のようにその時の考えや感情を反映するが、
ざっくりとして粘りの無い山土では一瞬の勝負となると有邦先生は語られており、
実際非常にシンプルな造形ながらも手に取りたくなる魅力を携えています。
新品で購入後にそのまま開封することなく大切に保管されていた未使用品です。■作品の概容
共箱(四方桟)
径8.0cm×7.9cm×高さ4.4cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2020-11-26
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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