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中村六郎 作 「備前酒呑」
(商品No. 6154)
150,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前酒呑です。
作風や造形などから見て中村六郎先生が70歳頃に制作されたと思われます。
晩年につれてサイズが大型化していく中村六郎先生の酒呑ですが、
本作は幅約7.5cmと晩年よりも一歩手前の程良い大きさとなっています。
作品全体に柔らかなグレーの窯変が出ていますが、
ザラザラとした質感はなく、非常に柔らかく丸みのある質感へと育っており、
前任者の方のこの酒呑への並々ならぬ愛情を感じます。
窯変と相性が良く、酒器には嬉しい緋色の土味も正面見込み共に出ていますが、
中村家の代名詞である冴え返る真っ赤な抜けではなく、
品の良い橙色の土味がまるで金重一門のような印象を与えます。
中村六郎先生の代名詞とも言える波打つように整えられた口縁部は、
三箇所の頂点を持つ緩やかな三角形の意匠となり、
左党と愛陶家を虜にしてきた独特の口縁を形作っています。
また口縁だけではなく、軽くくびれた胴の仕上がりも見事で、
名人らしく掌に吸い込まれるようなフィット感となっています。
使用感はありますが汚れなどはありません。■作品の概容
共箱(四方桟) ※紐無し箱
径7.5cm×7.4cm×高さ5.4cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-02-25
■作者(中村六郎)について
中村六郎先生は1914年に岡山県備前市で生まれました。
終戦までは会社勤めをされていましたが、金重陶陽先生に薫陶を受け窯焚きの技術等を習得されました。
その後、1961年に六郎窯を築いて独立されました。
1986年には伝統工芸士に認定され、同年岡山日日新聞賞を受賞されました。
1989年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。
酒器を中心に花器や茶器などを制作されており、特に酒器は愛陶家から好評を得ていました。
2004年4月に逝去されました。
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