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中村六郎 作 「備前窯変徳利」
(商品No. 7016)
385,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前窯変徳利です。
作風などから見て中村六郎先生の晩年期の作品で、
恐らく70歳から80歳にかけての作品ではないかと思われます。
制作の際にまずは一旦轆轤の上でオーソドックスな下蕪型にした後に、
手でゆっくりと押して六郎備前の代名詞である扁壺型へと変形させており、
どっしりとした安定感と独特の色気のある佇まいに仕上げています。
最晩年期ではさらに四方が潰れた砂袋のような意匠となりますが、
本作はそれよりもやや若く、しっかりと張りのある造形となっているのが特徴です。
箱書きに「窯変」とある通り、黒々とした見事な灰被り窯変をその半身に背負っており、
一部では溶岩のように灰が隆起しつつ、一部では鼠色のなまこ肌を形成しています。
これだけ激しく焼き抜かれていますが、土味は絶妙な色合いを残しており、
三つの抜けそれぞれの色合いが違っており、濡らして楽しむ酒器にはピッタリです。
更に外周部の三つの抜け以外に、呑み終わりの隠し味と言わんばかりに底部に抜けが隠されており、
本作の抜けの中でも最も赤みの強い土味が三日月のように出ており見事です。
土焼き造りのそのどれもが酒器の神様らしい魅力に満ち溢れたプレミアムな徳利です。
汚れや使用感などはほとんどありません。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁4.0cm×胴径12.2cm×胴径11.3cm×高さ10.8cm 容量 約400cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-07-23
■作者(中村六郎)について
中村六郎先生は1914年に岡山県備前市で生まれました。
終戦までは会社勤めをされていましたが、金重陶陽先生に薫陶を受け窯焚きの技術等を習得されました。
その後、1961年に六郎窯を築いて独立されました。
1986年には伝統工芸士に認定され、同年岡山日日新聞賞を受賞されました。
1989年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。
酒器を中心に花器や茶器などを制作されており、特に酒器は愛陶家から好評を得ていました。
2004年4月に逝去されました。
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