<< 戻る | 買い物かごを見る |
藤原 啓 作 「備前徳利」
(商品No. 6230)
60,000 円(税込)
売約済
お支払・配送についてはこちら
■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前徳利です。
焼成や造形などから見て啓先生中期から晩年期にかけての作品と思われ、
啓先生の代表的な造形である胴が張った丸蕪型の徳利となっています。
徳利の上部に別種の作品や専用の筒物を被せて焼いており、
被せ焼きならではのツートーンの窯変が楽しめます。
作品下部は全体に黒くマットな自然釉が掛かっており、
地肌から浮かび上がるようにして霧のような桟切りや黄胡麻が出ています。
作品上部は藁を巻いた状態で蒸し焼きのようになっており、
光を反射して輝く金彩緋襷が楽しめます。
酒豪であり文学少年であった啓先生らしく、轆轤の上手さや熟練の技巧ではなく、
衒いのない立ち姿から漂ってくる素朴な風情を楽しむべき作品ではないでしょうか。■作品の概容
敬介識箱(四方桟)
口縁3.2cm×胴径9.1cm×胴径9.0cm×高さ12.3cm 容量 約350cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-05-12
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、
備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ入られました。
三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、
1941年からは備前焼一人目の人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学びました。
作品制作にあたっては鎌倉・室町期の古備前の雑器に見られる素朴さや豪放さに憧れ、
技術に頼らない豪放磊落かつ単純明快な作風を確立されました。
詩人を目指していた若い頃に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。
1954年には備前焼二人目の国指定重要文化財保持者となり、1958年には日本工芸会理事に就任されました。
1977年に長男藤原 雄先生と共に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
関連商品