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藤原 啓 作 「備前楽茶碗」
(商品No. 5525)
150,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前楽茶碗です。黒住教第六代教主の黒住宗晴氏との合作の楽茶碗で、岡山県の神道山大教殿竣工の際の記念として黒住教大元窯にて制作された作品です。宗晴氏の堂々とした筆勢による「舒陽」と書付と、啓先生とすべてを包み込むような温かい作風が合致し、書付通りの伸びやかで包み込むような味わいのある茶碗となっています。大元窯楽焼による淡い枇杷色の肌も実に味わい深く、眺めているだけでお茶を点ててすらいないのにお茶の緑の爽やかな緑が見込みに浮かび上がってくるかのようです。おそらく数回程度使われたのでしょうか見込みには既に貫入が浮かび上がりつつあり、楽焼らしい本作の育ちやすさを物語っています。また、近代陶芸史と近代宗教史の密接な結び付きを表す資料という歴史的観点から見ても貴重な作品ではないでしょうか。
■作品の概容
共箱(四方桟)
径13.6cm×13.2cm×高さ10.0cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-06-18
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ。三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、1941年からは、同じ人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学び、陶技の腕を磨きました。鎌倉・室町の雑器に見られる素朴さや豪放さに倣い、おおらかで明快な作風の壺や花器を製作されていました。若い時代に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。1954年、備前焼二人目の国指定重要文化財(人間国宝)保持者となり、1958年には日本工芸会理事に。1977年に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
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