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藤原 啓 作 「備前窯変徳利」
(商品No. 6648)
200,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、
藤原 啓先生の備前窯変徳利です。
啓先生中期頃の作品で、十八番のらっきょう型の造形にカセ窯変をまとった徳利です。
啓先生が備前焼の景色の中でも特に惚れ込んでいたとされるカセ胡麻に、
一部グレーの灰被りや緋色の抜けまで合わさった豪華なカセ窯変の徳利です。
徳利全体にまるで苔生すかのように切れ目なくカセ胡麻が焼き付いており、
深緑の色合いや柔らかな質感などまるで植物のような存在感があります。
酒豪として知られる啓先生が「儂はカセ胡麻が一番好きでなぁ」と言わしめており、
撫でて良し育てて良し使って良しと酒器にピッタリの景色となっています。
真ん丸で飾りっ気のない造形の中に窓のような抜けを備え、
人懐っこい啓先生らしさが実によく感じられる徳利です。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.7cm×胴径9.3cm×胴径9.0cm×高さ12.7cm 容量 約320cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-07-04
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、
備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ入られました。
三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、
1941年からは備前焼一人目の人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学びました。
作品制作にあたっては鎌倉・室町期の古備前の雑器に見られる素朴さや豪放さに憧れ、
技術に頼らない豪放磊落かつ単純明快な作風を確立されました。
詩人を目指していた若い頃に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。
1954年には備前焼二人目の国指定重要文化財保持者となり、1958年には日本工芸会理事に就任されました。
1977年に長男藤原 雄先生と共に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
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