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藤原 啓 作 「備前徳利」
(商品No. 6259)
160,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前徳利です。
焼成や造形などから見て啓先生初期頃の作品と思われ、
胡麻緋襷の静かな焼き上がりの中に土の良さが感じられます。
肩口にはカセ胡麻と黄胡麻の中間に位置するようなマットな胡麻が出ており、
口縁部に巻きつけた藁が白い糸胡麻となって重なり合った部分などは、
古備前の壺を彷彿とさせる景色となっています。
口縁部の緋襷は啓先生らしい明るい橙色になっており、
全体的に落ち着いたトーンの景色が多い中で一際明るいアクセントになっています。
造形の面でも初期作の特徴がよく出ており、
啓先生独特の蕪型の原点である事が伺える、
古備前と同様のシルエットの伝統的な蕪型になっています。
一見地味ですが使い込めば使い込むほどに愛着が湧き、
末永く楽しむことが出来る備前焼らしさのある作品です。■作品の概容
共箱(二方桟)
口縁3.7cm×胴径9.5cm×胴径9.4cm×高さ15.3cm 容量 約380cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-06-09
■作者(藤原 啓)について
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、
備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ入られました。
三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、
1941年からは備前焼一人目の人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学びました。
作品制作にあたっては鎌倉・室町期の古備前の雑器に見られる素朴さや豪放さに憧れ、
技術に頼らない豪放磊落かつ単純明快な作風を確立されました。
詩人を目指していた若い頃に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。
1954年には備前焼二人目の国指定重要文化財保持者となり、1958年には日本工芸会理事に就任されました。
1977年に長男藤原 雄先生と共に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
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