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伊勢崎 満 作 「備前肩衝茶入」
(商品No. 6314)
160,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前焼を愛し備前に多大なる貢献をした名工、伊勢崎満先生の備前肩衝茶入です。
登り窯焼成らしい濃厚なグレーの灰被り窯変の中に、
土の良さが感じられるしっとりとした抜けが顔を覗かせており、
極上の焼き上がりを持った素晴らしい茶入です。
窯の中でも一際良い場所に置かれて焼かれたと思われ、
なまこ肌になった灰被り窯変と三つの牡丹餅は一目で満先生と分かる仕上がりです。
しかしこの茶入の真の魅力は窯変でも抜けでもなく、
濃厚で蕩けそうな色合いになった紫蘇色であることは明白でしょう。
抜けの周辺やサイドの部分から垣間見える紫蘇色は、
まさしく丹念に仕込んだ極上の粘土を使用した証左となっています。
腰回りには檜垣文もしくは草花文のような儚げな櫛目があり、
全体を見ると肩衝らしい凛とした佇まいとマッチしており素晴らしいです。■作品の概容
共箱(薬籠蓋・仕覆・替仕覆・牙蓋・仕覆銘付)
径6.0cm×5.9cm×高さ8.1cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2021-08-02
■作者(伊勢崎 満)について
伊勢崎 満先生は1934年に無形文化財 伊勢崎陽山先生の長男として生まれ、
幼少より父に陶技を習い岡山大学特設美術科彫塑を専攻されました。
茶陶の本格派として桃山風の造形や土味、焼成を追及。
作品によって登窯と中世の穴窯を使い分け、電気窯やガス窯は使わず、
松割木による焼成にこだわられています。
1964年日本工芸会正会員となり1974年には金重陶陽賞を受賞されました。
1994年に山陽新聞文化功労賞、1998年第15回田部美術館大賞を受賞されました。
同年3月に岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
2011年8月、77歳で逝去されました。
受賞歴・・・金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞賞、岡山日日新聞芸術文化功労賞、茶の湯の造形展大賞など多数/県展招待
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