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金重 愫 作 「備前ぐい呑」
(商品No. 6600)
88,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重素山先生の長男として円山窯を受け継ぎ、
繊細で優雅な土味と力強い造形の調和により多くの人々を魅了する、
金重 愫先生の新作備前ぐい呑です。
令和3年10月の窯出しで焼き上がった最新作です。
窯変を狙う際にはとことん焼き込む愫先生ならではの、
まるで土が焼き切れるかのような重く激しい窯変が出ています。
背面部分をまるで侵食するかのように覆った灰被り窯変はまさに溶岩そのものであり、
ヌラリと鈍く輝く灰の塊は吸い込まれそうな美しさと危うさがせめぎ合っています。
また灰の塊から自然釉が濾しだされたかのように流れ落ちており、
側面部で固まってガラスコーティングのように結晶化しています。
黒銀の灰の塊と共に、通常の胡麻とは違うガラスのようにクリアな色合いは、
熱に耐えられなかった破損品などに多く見られる窯変の組み合わせであり、
かなり高温域での焼き込みであったことが推察されます。
破損するギリギリのラインを試すかのような挑戦的な焼き込みでありながら、
土肌自体は実に泰然としていて味わいを保っており、使われた土の良さに感服する他ありません。
激しい灰被りによって高台部がやや不安定になっています。■作品の概容
共箱(四方桟)
径6.7cm×6.2cm×高さ6.3cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2022-05-16
■作者(金重 愫)について
金重 愫先生は金重素山先生の長男として1945年に岡山県で生まれました。
京都大学農学部を卒業した1969年から、金重素山先生の下で陶芸の道に入られました。
その後、1979年に現在の岡山市円山で独立されました。
轆轤を使用して主に茶陶を手掛け、深みのある強い焼成が持ち味です。
装飾をできるだけ排し、己の魂をストレートに土にぶつけることにこだわられています。
現在は個展を中心に活動されています。
岡山・東京・大阪・名古屋・京都・広島・福岡・熊本の各百貨店等で、
毎年精力的に個展を開催されています。
また1995年にはドイツ・ミュンヘンで個展を開催されました。
1997年には備前焼パリ展にも出品されています。
2019年には岡山県文化賞を受賞されました。
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