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金重有邦 作 「伊部瓢徳利」
(商品No. 6942)
88,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の伊部瓢徳利です。
数年前に制作された牛神下登り窯最後期の作品です。
様々な逡巡や煩悶を乗り越え、金重らしさと有邦という個の間で揺らぐ中で、
ついに見つけ出した金重有邦としての答えが詰まった作品です。
現在の作風ににも通ずる事ですが、作品全体のコンセプトとしてはまず個性を出しすぎず、
かと言って無表情ではなくほんのりと有邦先生らしい色香が漂う仕上がりになっています。
茶碗制作について「器とは須らく内側の形(ナリ)を見るべし」と答える有邦先生ですが、
本作も酒を胎内に溜め込む器としてのナリをとても大事にされています。
口縁部から内側を覗くと底にかなり強めの轆轤目が残されており、
これこそまさに「見えないところにこそ気を配れ」という素山先生の教えを体現されています。
メロンの表皮のような青緑色のカセ胡麻から蕩けるような紫蘇色が顔を覗かせており、
余ったお酒を撫で付けてやれば極上の饗宴が始まるでしょう。
やや前作ですが使用感や汚れなどはございません。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁2.7cm×胴径8.1cm×7.9cm×高さ11.4cm 容量約180cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-05-10
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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