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中村六郎 作 「備前湯呑」
(商品No. 7165)
55,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前湯呑です。
作風や箱書きなどから見て中村六郎先生晩年期の作品と推測されます。
中村家の湯呑と言えばこのどっしりとした末広がりの形が一般的で、
実際に手にとって見れば見た目の大きさの割に大変収まりが良く、
何気ない造形ながらも六郎先生が考え抜いた造形である事が伺えます。
中村六郎先生の代名詞とも言える波打つように整えられた口縁部は、
上から見た場合に三箇所の頂点を持つ緩やかな三角形となり、
左党を虜にしてきた独特の意匠が湯呑でもしっかりと再現されています。
焼成の面ではもぐさ土の中にふわりと開花するような優しい緋襷が絶妙で、
前述の荒くれ野武士のような野趣溢れる作風の中に、
まるで一輪の花を添えるが如く緋襷が落とし込まれています。
電気窯特有の粘土内の空気が熱膨張する「膨れ」が見込みに出ていますが、
豪快な造形や美しい緋色と相まって景色の一つとして楽しめます。
大振りで径も広いことから焼酎呑としても使用できます。■作品の概容
共箱(二方桟)
径9.6cm×9.7cm×高さ8.5cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2023-12-19
■作者(中村六郎)について
中村六郎先生は1914年に岡山県備前市で生まれました。
終戦までは会社勤めをされていましたが、金重陶陽先生に薫陶を受け窯焚きの技術等を習得されました。
その後、1961年に六郎窯を築いて独立されました。
1986年には伝統工芸士に認定され、同年岡山日日新聞賞を受賞されました。
1989年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。
酒器を中心に花器や茶器などを制作されており、特に酒器は愛陶家から好評を得ていました。
2004年4月に逝去されました。
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