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横山直樹 作 「備前自然練込茶盌」
(商品No. 7206)
11,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前焼の神秘に魅せられ、川端文男先生の下で学んだ横山直樹先生のやや前作の備前自然練込茶盌です。
箱の状態や作風などから見て、平成初期から中期にかけて制作されたものであると思われます。
通常は原土から精製する過程で混ぜ合わさってしまう土の中の様々な成分を、
敢えて均一に混ぜ込むこと無くマーブル状のまま表現する「自然練込」による作品です。
まるで手漉き和紙のような複雑なマーブル模様が見所となる自然練込ですが、
本作では山土を多めに使用することによってわずかに光沢を帯びた独特の黒色へと変化しています。
自然練込のもう一つの魅力として、筒輪積みで土を締めながら立ち上げていくため、
非常に密度の高い土が、まるで細胞分裂しながら膨張するかのような濃密な存在感をまとっています。
古陶磁や様々な茶陶を入念に研究したであろう掌と一体化するような造形も魅力で、
ただ師匠の技術を安く披露するのではなく、自然練込の制作方法に合わせた表現をしっかり構築しています。
金彩掛かった独特のオレンジ色の緋襷のみの焼き上がりも、
あくまでも土肌が主役となる本作にとって煩くなり過ぎず相性抜群です。
前作ですが汚れや使用感などはありません。■作品の概容
共箱(四方桟)
径13.5cm×13.5cm×高さ8.3cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2024-02-02
■作者(横山直樹)について
横山直樹先生は横山秋水先生の次男として、1970年に岡山県瀬戸内市長船町に生まれました。
焼き物の神秘性に感動し、高校卒業した1991年に備前陶芸センターに入所され、
翌1992年には川端文男先生に弟子入りし、その後は約4年間の修業を経て1996年に独立されました。
2000年には備前市香登に登窯を築き作家として独立されました。
師から学んだ自然練込の技法で、花器、茶器、酒器などを制作されています。
田部美術館「茶の湯の造形展」、岡山県立美術展覧会、日本伝統工芸展及び中国支部展など入選多数。
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