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金重有邦 作 「伊部黒ぐい呑」
(商品No. 7611)
28,600 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
金重有邦ではなく有邦という一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の前作の伊部黒ぐい呑です。
平成20年までの陶歴書が同封されており、2010年頃にかけて制作された酒呑です。
玄盌シリーズへと繋がるであろう引き出し黒の系統に属する酒呑で、
琥珀のように透明化した胡麻と、有機的な輝きを放つ黒の組み合わせが実に風情があります。
ねっとりとした黒の土肌は引き出し効果によって半透明化したうえで、
全体に銀彩を帯びてヌラヌラと濡れたような雰囲気があり、
陶器でありながらもどこか深海魚の肌のような怪しさを持っています。
前述の通り外観は妖しく輝く異端の作品ではありながらも、
内側を覗けば突如襟を正したように茶盌造りの名人の匂いが立ち込めてきて、
そういった変わり身の速さと二面性が見る者を惹きつけます。
高台に関しては接地面であることも相まって窯変がもっとも薄くなっており、
ざっくりと削られた色気のある高台内が、強烈な銀彩で輝いており眼を釘付けにされます。
新品で購入後に大切に保管されていた未使用品です。■作品の概容
共箱(四方桟)
径7.5cm×7.1cm×高さ5.0cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-03-30
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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