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金重有邦 作 「伊部花器」
(商品No. 7287)
660,000 円(税込)
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■作品の特徴
金重一門の中にありながらも常に自分自身への問い掛けを続け、
一人の陶工として作品制作をする金重有邦先生の、
窯出しされたばかりの新作伊部花器です。
令和6年2月に窯出しされたばかりの最新作で、
翌3月に開催された「金重有邦展 いにしへ ゆ」に出展された作品です。
新たに設計した耐火煉瓦を使用しない土だけの穴窯「つちがま」を使用し、
金重の焼き方と特異な土窯の焼き方が融合した作品となっています。
全体的にはこれまでの田土を使用した金重系備前の景色がまず目に入ってきますが、
ところどころに古備前のような冷え枯れ、焼き抜かれたような景色も混じっており、
作品全体のスケールが一歩先へと進んでいったように思います。
正面の抜けでは極上の田土を贅沢に使用した味わい深い土味が出ており、
更に質感は他の有邦先生の作品と同様に何十年も使い込んだような丸みを帯びていることで、
色だけでなく質感の面でも金重系と古備前の折衷となっています。
灰被り窯変自体の色合いや質感も有邦先生らしいクオリティの高さとなっており、
美しい鼠色の肌が前述の柔らかな質感や丁寧な手入れと相まって、
抱いて一緒に眠りたくなるほどの極上の肌合いとなっています。
本作正面に散らばる堂々とした抜けの数々も大変素晴らしいのですが、
何よりも内側の蕩けるような緋色が網膜に焼き付くかのような美しさで、
自分自身が花となってこの作品に吸い込まれたいとすら思わせてくれます。■作品の概容
共箱(四方桟)
口径8.3cm×胴径14.6cm×14.3cm×高さ33.8cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2024-04-25
■作者(金重有邦)について
金重有邦先生は無形文化財 金重素山先生の三男として生まれました。
1975年から父である金重素山先生の下で陶技を学びました。
1980年に独立、岡山で初個展を開きました。
現在は茶碗や水指、花入などの茶陶を中心に食器を制作されています。
特に好きな茶碗では内の造形(見込み)を重視し、使い心地と外側のバランスを追求しています。
県展山陽新聞社賞受賞、茶の湯の造形展奨励賞受賞、淡交ビエンナーレ奨励賞などを受賞されました。
2002年に日本陶磁協会賞、2018年に山陽新聞文化功労賞を受賞されました。
2019年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
個展にも力を入れており、県内外の各所で開催されております。
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