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金重道明 作 「伊部徳利」
(商品No. 7791)
330,000 円(税込)
売約済
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■作品の特徴
備前焼人間国宝の金重陶陽先生の長男として生まれ、
伝統の中に独自のセンスを盛り込んだ作風で万人を魅了した金重道明先生の伊部徳利です。
共箱や作風から見て金重道明先生の最晩年期に作られたと思われ、
道明先生が新たに設計した小型の登り窯で焼成された作品です。
これぞ金重備前といった味わいの濃厚な紫蘇色の土味をベースに、
カセ胡麻、灰被り窯変、黄胡麻、焦げ胡麻と備前王道の景色を多数宿しています。
窯の中腹にてカセ胡麻と窯変を同時に狙う、いわゆるカセ窯変に類する景色の徳利で、
窯内の強烈な炎を想起させる動的な景色と、土に宿った生命力が開花するような静的な景色が見事に調和しています。
父である金重陶陽先生と共に、一切の妥協なく土作りを行っていた道明先生らしい、
火の加減で様々な色合いへと変化する千変万化の土味は、まさに見事の一言に尽きます。
乾いていても橙色や赤紫色など、非常に多彩な色を内包した素晴らしい土味ですが、
これが酒の水気を帯びることで得も言われぬ色合いとなり、まさしく至高の肴となるでしょう。
陶陽先生よりもさらにシンプルで静かな造形を好む道明先生らしく、
小手先の飾り付けに頼らない、どっしりと構えた立ち姿が印象的です。■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.7cm×胴径9.0cm×胴径9.0cm×高さ13.8cm 容量約400cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2025-09-30
■作者(金重道明)について
金重道明先生は1934年に金重陶陽先生の長男として伊部に生まれました。
1955年に金沢美術大学工芸科を卒業されました。
その後、父の金重陶陽先生に師事して陶芸の道へ進まれました。
水指花入などの茶陶の他、幾何学的な造形のオブジェや鉢なども手掛けられています。
国内の展覧会に加えて、海外の展覧会にも出品されていました。
1957年から朝日現代陶芸展に連続3回入選されました。
また、日展にも入選されるなど活躍の場を広げられました。
1960年にはアメリカ各地を陶芸視察されました。
1969年に日本工芸会正会員となりました。
1970年に金重陶陽賞を受賞されました。
1973年に一水会陶芸部委員に推挙され、1980年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
1990年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
1995年に逝去されました。
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