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金重道明 作 「伊部酒盃」
(商品No. 7431)
88,000 円(税込)
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■作品の特徴
備前焼人間国宝の金重陶陽先生の長男として生まれ、
伝統の中に独自のセンスを盛り込んだ作風で万人を魅了した金重道明先生の伊部酒盃です。
共箱や作風から見て金重道明先生の中期から晩年かけて作られたと思われ、
金重陶陽先生の築いた登り窯を受け継いで焼成された酒盃です。
良質の粘土を使用したと一目で分かる美しい土味をベースに、
灰被り窯変、金彩、緋色と備前登り窯王道の景色が宿っています。
金重陶陽先生と共に丁寧に田土を仕込んでいた道明先生らしい、
様々な色合いへと変化する千変万化の土味はまさに見事の一言に尽き、
紫蘇色を起点としてオレンジ色や茶褐色など部位ごとに様々に変化しています。
見込み全体は灰被り窯変となっていますが、中央部には淡い緋色の抜けがあり、
酒を注ぐことで灰被りの黒と抜けの緋色が、まるで輝くようにして濃くなっていきます。
シンプルで衒いのない造形を好む道明先生らしい徹底した無駄のない造形で、
かすかな造り手の声すらもかき消してしまう程の静かな作風は、
今目の前にある酒の味と見込みの極上の景色の二つに集中できます。■作品の概容
共箱(薬籠蓋)
径9.0cm×8.8cm×高さ4.0cm
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2024-09-19
■作者(金重道明)について
金重道明先生は1934年に金重陶陽先生の長男として伊部に生まれました。
1955年に金沢美術大学工芸科を卒業されました。
その後、父の金重陶陽先生に師事して陶芸の道へ進まれました。
水指花入などの茶陶の他、幾何学的な造形のオブジェや鉢なども手掛けられています。
国内の展覧会に加えて、海外の展覧会にも出品されていました。
1957年から朝日現代陶芸展に連続3回入選されました。
また、日展にも入選されるなど活躍の場を広げられました。
1960年にはアメリカ各地を陶芸視察されました。
1969年に日本工芸会正会員となりました。
1970年に金重陶陽賞を受賞されました。
1973年に一水会陶芸部委員に推挙され、1980年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
1990年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
1995年に逝去されました。
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