<< 戻る | 買い物かごを見る |
金重道明 作 「伊部徳利」
(商品No. 5638)
120,000 円(税込)
売約済
お支払・配送についてはこちら
■作品の特徴
金重陶陽先生の長男として生まれ、伝統の中に独自のセンスを盛り込んだ作風で万人を魅了した、金重道明先生の伊部徳利です。道明先生の中期から晩年期にかけての作品で、樹木の皮あるいはなめし革のようなきめ細かい質感のカセ胡麻が出た作品です。父である金重陶陽先生の作風を受け継ぎつつも、より素直で穏やかな自身の作風を確立していた道明先生ですが、今回のような三角の徳利は特に道明先生が特異とされていた造形で、穏やかながらも品格に満ちた作風となっています。青味がかったモスグリーンのカセ胡麻が全身に焼き付いており、文字通り苔生したような風情のある景色が楽しめます。緋色の抜けの部分はまさに金重備前の真骨頂とも言える仕上がりで、紫蘇色金彩緋色が十二単のごとく折り重なり、苔をかき分けて内側を覗き込むような面白さがあります。
■作品の概容
共箱(四方桟)
口縁3.8cm×胴径8.9cm×胴径8.6cm×高さ13.3cm 容量約350cc
■作品画像
※お客様のお使いのパソコン、使用時の環境等で写真と実物が若干異なる場合がございます。予めご了承下さいませ。
公開日時:2019-10-05
■作者(金重道明)について
金重道明先生は1934年に金重陶陽先生の長男として伊部に生まれました。
1955年に金沢美術大学工芸科を卒業されました。
その後、父の金重陶陽先生に師事して陶芸の道へ進まれました。
水指花入などの茶陶の他、幾何学的な造形のオブジェや鉢なども手掛けられています。
国内の展覧会に加えて、海外の展覧会にも出品されていました。
1957年から朝日現代陶芸展に連続3回入選されました。
また、日展にも入選されるなど活躍の場を広げられました。
1960年にはアメリカ各地を陶芸視察されました。
1969年に日本工芸会正会員となりました。
1970年に金重陶陽賞を受賞されました。
1973年に一水会陶芸部委員に推挙され、1980年には日本陶磁協会賞を受賞されました。
1990年には岡山県指定重要無形文化財保持者に認定されました。
1995年に逝去されました。
関連商品