人間国宝無形文化財等、 備前焼の有名作家による個性溢れる作品を一堂に展示しています。


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藤原 啓 作 「備前酒杯」

(商品No. 5605)
藤原 啓 作 「備前酒杯」
80,000 円(税込)

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■作品の特徴

豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前緋襷酒杯です。啓先生の中期から晩年にかけての作品で、絶妙な火加減による不思議な土味が出た珍しい酒杯です。正面の一部分では柔らかなオレンジ色の土肌となっており、登り窯焼成による牡丹餅のような甘い焼き上がりとなっています。その他の部分では珍しいことに還元焼成による青備前のような肌合いとなっており、灰色の土肌に青灰色の緋襷が掛かった渋い景色となっています。このような相反する色合いが同時発生することは珍しく、還元色の強い須恵器から備前焼へと変化していく途上にある、双方の性質を備えた古備前の陶片を想起させます。

■作品の概容

共箱(四方桟)
径6.5cm×径6.3cm×高さ4.8cm

■作品画像

藤原 啓作 「備前酒杯」
藤原 啓作 「備前酒杯」
藤原 啓作 「備前酒杯」
藤原 啓作 「備前酒杯」
藤原 啓作 「備前酒杯」
藤原 啓作 「備前酒杯」

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公開日時:2019-09-02

■作者(藤原 啓)について

藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ。三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、1941年からは、同じ人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学び、陶技の腕を磨きました。鎌倉・室町の雑器に見られる素朴さや豪放さに倣い、おおらかで明快な作風の壺や花器を製作されていました。若い時代に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。1954年、備前焼二人目の国指定重要文化財(人間国宝)保持者となり、1958年には日本工芸会理事に。1977年に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞


 

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